キャバクラの給与計算 完全ガイド — 時給・バック・日払い・源泉徴収の実務
公開 2026-09-22タダレジ運営
夜職の給与計算は、一般的なアルバイト給与とは別物です。 時給のほかにバック (歩合) が何種類も積み上がり、控除も日払いも絡み、 最後に源泉徴収が待っています。この記事では、キャバクラを例に 月末給与の計算式を分解して解説します (ホストクラブ・ガールズバーも構造は同じです)。
給与の全体式
総支給 = 基本給 (時給×時間 or 日給×日数) + バック合計
手取り = 総支給 − 控除 (厚生費・送り代など) − 源泉徴収 − 日払い済み額
1. 基本給 — 時給・日給・スライド
キャバクラは時給制が主流で、相場は地域と店格で¥2,000〜¥5,000以上まで幅があります。 多くの店が採用するのがスライド制で、 「指名本数」「売上」「ポイント (指名+同伴+ドリンクの複合)」のいずれかに応じて 時給が段階的に変わります。例: 本指名10本で時給+500円、20本でさらに+500円。
2. バックの種類と計算
- 本指名バック: 1本につき固定額 (¥1,000〜3,000が目安)、 または指名卓の会計額×% の店もある
- 場内指名バック: 本指名より低め (¥500〜1,000程度)
- 同伴バック: 1回¥2,000〜5,000程度の固定が多い
- ドリンクバック: キャストドリンク1杯につき固定額 or ドリンク価格の50%前後
- ボトル・シャンパンバック: 卸価格との差やボトル価格の10〜20%など
- 小計バック (売上バック): 指名卓の会計小計 (税サ抜) の10%前後。 複数キャストの合番なら人数で均等割にするのが一般的
重要なのはバックの帰属ルールです。場内指名を売上に含めるか、 合番のときに誰に何%つけるか — ここが曖昧だと月末に必ず揉めます。 ルールを文字にして、会計のたびに自動で記録される仕組みにしておくのが理想です。
3. 控除 — 厚生費・送り代・ドレス代
- 厚生費: 1出勤あたり¥500〜1,000、または月額固定
- 送り代: 送迎を使った日だけ¥1,000前後を引く「利用日課金」が実態に合う
- ドレス代・ヘアメイク代・ロッカー代・遅刻罰金なども店による
4. 日払いの精算 — ¥1,000切り捨てが業界の標準
日払いは「その日発生した時給+対象バックの合計」から当日控除を引き、¥1,000未満を切り捨てて現金で渡すのが業界の実務です (端数は月末精算に回す)。例: 計算上¥15,347 → 当日渡すのは¥15,000、 ¥347は月末給与に合算。バックを日払いに含めるか (込み/抜き) は店の方針で分かれるので、事前に決めて明文化しておきましょう。 月末給与では「日払いで渡した総額」を差し引くのを忘れずに。
5. 源泉徴収 — 10.21%と日額控除¥5,000
キャバクラのキャスト報酬は、雇用でなく業務委託 (ホステス報酬) として扱う店が多く、その場合の源泉徴収は「(報酬 − ¥5,000×日数) × 10.21%」が基本式です (所得税法205条2号のホステス等の報酬)。 日数を「暦日数」で数えるか「出勤日数」で数えるかは解釈が分かれる論点なので、 税理士に確認して店として統一してください。 アルバイト雇用として扱う場合は給与所得の源泉徴収税額表に従います。
6. 月末のチェックリスト
- 出勤時間の確定 (打刻もれ・退勤未打刻の補正)
- バックの確定 (取消された注文のバックが残っていないか)
- 控除の集計 (送りの利用日数、厚生費の出勤日数)
- 日払い済み額の差引
- 源泉徴収の計算と納付準備
- 振込データ作成 (全銀フォーマット等) → 一括振込
この一連の計算は、会計と打刻のデータが揃っていれば全部自動化できます。 タダレジでは時給・スライド・各種バック・控除・日払い差引・源泉徴収・ 振込データ書き出しまでを無料で自動計算しています。 手計算の店は、まず「バックのルールを文字にする」ところから始めるのがおすすめです。
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